西表のカヌーA

2002年8月24-30


浦内川

 午前8時50分、民宿まで「浦内観光」が迎えに来る。
 9時半、まずは上流に向けて観光船で出航。
 マングローブは総称であり、オヒルギ(一番大きい。ところどころ地面に根がとびだす。空気にあたってくさるのを防ぐため)、メヒルギ(板根)、八重山ヒルギ(空中にあるねっこ)……云々という説明を聞いてるうちに、20分ほどで軍艦岩に。
 ジャングルのなかを30分歩くとマリウドの滝の展望台。15分でカンピレー滝。軽いハイキングではなく、テントをもって、縦走したら楽しかろうなあ。12時には軍艦岩にもどって昼食。
 カヌーツアーは総勢19人ほど。約8キロを3時間余りかけてくだる。3班にわかれ、2組のカップルとおっさん1人が一緒になる。緑の水をすべるように。
 ガイドが動植物の説明をしてくれるのが楽しい。卵のような青い実は「琉球夾竹桃?」。おいしそうやなと思ったら「毒があるから、食べてもさわってもダメですよ」
 冠鷲、朝は電柱の上にいた。大空を旋回している。
 ヒルギは淡水でも育つのに、なぜ山の上にはないのか。ほかの植物の成長の速さにまけるからだ、という。
 森のなかの探検。直径10センチはある××しじみ。甲羅の長さが20センチほどのカメ。このカメが出てくると確実に雨になるという。
 木のなかほどに寄生しているような蘇鉄のような葉(右下)。上に向かって放射状に葉をのばしているのは、そこに落ち葉を集め、それを養分にしているためという。なるほど、よくできている。
 ずぶずぶと埋もれる泥の地面。腐敗臭は、落ち葉などが腐ったためだ。
 板根のあるグアテマラのセイバのような木。なんていう名前だっけ。1年に1センチずつ板根が伸びるからその高さで樹齢がわかるそうだ。地表20センチ程度までしか根をはれないという。
 4時前に出発点にもどる。民宿マリウドまで送迎してくれた。 【つづく】


手前はオヒルギ、右後は八重山ヒルギ


板根になっているメヒルギ