石鎚・堂ケ森@

2004年10月17
頂上付近から二の森方面を望む

 

 面河側からの道のほうが楽なのだが、登山口までの距離が近い丹原側を選んだ。
  国道11号から明河方面へ。鞍瀬の渓流沿いを30分ほどのぼる。一番上の保井野という集落は、何ともいえない風情がある。集落わきの墓地では、坊さんが経をあげて納骨をしていた。平家の落人伝説が残っているんじゃなかろうか。
 狭い山道をさらに2キロほどのぼると、立派な駐車場があった。そこが、登山口だ。3.4キロほどの距離だが、高低差は1000メートルを超えている。

稜線の坂。遭難者の碑?

 

登山口の駐車場


 出発は9時半。この山をのぼるのは10年ぶりだ。
 はじめはひたすら杉の森のなか。20分も歩くと、ずんずん急坂になる。1時間ほどかけて「から池」にたどりつくと、杉はようやくとぎれる。その先の急なやせ尾根ははシャクナゲだらけ。5月には美しかろう。急な坂がずんずん急になる。次第に葉が黄色になったり赤になったり。紅葉は少しずつ下に降りてきている。
 笹原に出たらばまもなく面河からの道と合流する。あとは、700メートルほどの展望のよいゆるやかな登り道。頂上に建つ巨大なアンテナに向かってじりじりと歩く。眼下には面河ダムの湖が見える。大川嶺や笠取山も望める。
 頂上には11時半に着いた。二の森方面は、南側はくっきりと青空なのに、瀬戸内側から大きな雲がのぼってきている。晴れているうちに、と、尾根を20分ほど下るが、霧のなかに入ってしまったため、先を行くのはあきらめる。堂が森の避難小屋はすでに廃墟になっていた。 屋根さえもはがれて、壁は当然ない。「1泊2000円」という看板がむなしい。
 帰りは、急な坂でけっこうしんどい。2,30代の女性と40代の女性と、50代の男性という妙な組み合わせのグループを面河への分岐点で抜いた。ところが彼らは山慣れしているのか、けっこうペースがはやい。写真を撮っていたら一度抜かれ、さらに抜き返してけっこうなスピードで下っていたはずなのに、ちょっと休んでいたら後ろから話し声がした。
 7年ものの靴がすべるから、腰がひけた歩き方になっていたからかな。何度かすべった。登りでかかとにマメができ、ほっといたらつぶれ、けっこう痛かった。
 山でマメができるのは久しぶりだ。最近、地下足袋ばかりで、軽登山靴をはいてなかったからかな。
 2時10分には登山口まで降りた。 【つづく】

面河への道との分岐。あとわずか

頂上までもうちょっと

頂上付近