琵琶湖・海津大崎カヌーで花見A

2001年4月8

水面から見上げる桜

  竹生島を横目に北へ。陸から沖合に向けてブイが浮かび、その間を綱が張ってある。何本も何本もそうしたブイの列がある。カヌーでその綱の上をスウッと滑るのは、単調な湖では唯一の刺激だ。
  セージによるとこれはエリと言い、この下に綱をたらすことで魚を一定の方向に導き、その終点で一網打尽にするためにあるという。
 12時ごろに海津大崎の桜並木に着く。湖畔の道路沿の桜並木は道路からでもきれいだけど、水上から見上げるのは何とも言えない優越感を感じられる。
  陸の人に顔を判別されないように、ちょっと沖合に出てケーナを吹いた。ヘタクソでも、けっこう耳を澄まして聴いている見物人もいる。恥ずかしくなったら沖に逃げたらいいし、反応がよかったらそのまま吹き続けたらいい。ミナミの路上でギターを弾く子たちはこんな気分なんだろうか。
 陸から歩いては降りられそうにない狭い砂利の浜に上陸する。同じことを考えたカヌーのカップルが、右に1組、左に1組。
 持参した握り飯とコロッケとワインを昼食とする。
 午前中から空腹にビールとワインを飲んだものだから、胃液がのどにこみあげてくる。

 岬の先端をぐるりとまわり東側に出ると、ほとんどの桜はつぼみのまま。山肌の両端でこれほどの違いがあるのには驚く。
 午後3時15分、大浦漁港近くに上陸した。旅程は10キロちょっとだった。
 解体作業に1時間弱。これがつらい。
 駅まで30分ほど重い荷物を背負って歩き、午後4時50分の電車で中庄までもどる。車にカヌーを積み込んで午後5時半に解散した。    

海津大崎の桜並木