温泉と六甲の仏料理A

2001年6月23日

山小屋の料理

 フランス料理店のコムシノワは、そんな別荘地の一角にある。7年ほど前に、外国人のログハウスの別荘を買い取って店を開いたそうだ。丸太はおそらく輸入物だろうが直径20センチはあるものばかり。暖炉や机などの雰囲気は山小屋風だ。
 僕は知らなかったが、レイザルによると、南京町に本店があるけっこう有名な店だという。
 ここ数ヶ月連休がなくて旅行もできなかったから大奮発することになった。コース料理は8500円(肉と魚の両方をつけると1万円)。
 −−アスパラガスのムース(?)、トビウオとキュウリなどのサラダ?、玉子を落としたトマトとシソのスープ、フォアグラをパイ皮で巻いたパスタ、メインは魚はスズキで、肉は牛肉の赤ワインソース、デザートは5品から選べる−−
 こんな贅沢は久しぶり。都会のフランス料理店に行こうとはめったに思わないけれど、山のなかで木々の匂いやウグイスの声を聞いていると、年に1度くらいはこんなのもいいなあと思う。ワインのハーフボトルをたのんで、サービス料込みで2人で22000円。
 店員もしっかりしている。フロアの主任らしい30歳前後の女性は、東京出身だけど神戸と六甲山が気に入ってここに勤めているという。料理やコーヒー、別荘地のことなどを聞いてもしっかり答えてくれる。「シロウト」という感じのオネーチャンがいないのがうれしい。
 ちなみに六甲山の別荘や保養所の売買を扱っている最大手は阪急六甲駅前にある「愛甲コーポレーション」だそうな。あとでホームページで値段を見たら、土地は広いとはいえ中古の家が2000-4000万円。こりゃ無理やで。
 8時ごろ店をあとにして、濃霧としとどに降る雨のなか、山を下りる。