消えた能登鉄道1 死ぬほどつれえ |
|
能登半島で2001年3月31日、1本の鉄路が消えた。第3セクター「のと鉄道」の穴水−輪島(20キロ)。マイカーの普及と急激な規制緩和の流れが、1935年以来65年の歴史を閉じさせた。廃線の1カ月前、現地を訪ねた。 |
|
消えた能登鉄道2 消えた「秘境」イメージ |
|
能登三井駅から途中1駅をはさみ、終点輪島までは15分ほど。標高が下がるせいか、雪はすっかり消えた。ホームの200メートルほど先で線路はとぎれ、枯れススキが灰色の空に揺れている。 |
|
消えた能登鉄道3 65年前の開通式 |
|
翌朝、輪島の朝市を歩いた。ほおかむりをしたおばあさんたちが、魚や干物、土産物を売っている。珍味のへしことか、イカを内臓ごと干したものとか、よだれが出てきそうなつまみがいっぱい並んでいる。 |