朝食のフランスパンは焼きたてでおいしい。目玉焼きとホワイトコーヒをたいらげる。
6時半、迎えにきたバイクに5ドル払って国道1号へ。10キロ程度の道のりだ。国道でもクイニョン行きのバスが通るのを20分近く待って呼び止めてくれた。ほんま旅行者に親切な国だ。
おんぼろのマイクロバスには外国人は1人もいない。編み笠かぶったおばちゃんたちがひしめきあい、屋根上には鶏やらなんやらを積んでいる。料金は10万ドン(7ドル)。
アクロバティックな運転はスリルがある。対向車がいても平気で追越しをかける。「タンキー」という街をぐるりとまわって客を集め、ソンミの虐殺で有名なQuangaiを通過する。藁こづみを大きくしたような、枯れ草か藁を積み重ねたものが点在している。牛のえさにするのだろう。てっぺんをとんがらせたり、リボンのように結んだり、
川や田んぼの水たまりにはアヒルが群れている。これが昨夜の肉になるわけだ。
Tam Quanの道路わきの食堂で休憩となる。昼飯をとる人が多いが、やめておく。かわりに大きな柑橘を食べる。5000ドン。味はザボンのようでさっぱりしている。ベトナム人は塩やニュクマムをつけて食べている。
14時前にクイニョンのだだっ広いバスターミナルに着いた。オートバイの客引きに「中心部は10キロは離れてるぞ」といわれるが、最初はうそだと思った。が、本当だった。1万ドンで町の中心にあるDien
Anhホテルまで送ってもらう。ツインでエアコンがついたきれいな部屋が13ドル。
シャワーを浴びてから散歩に出る。観光客がいないフツウの町だ。
まずは市場へ。漁港があるだけあって魚が豊富だ。「これなあに」「写真とらせて」「ついでにあなたのことも撮るよ」といつものパターンで撮らせてもらう。言葉がわからんから、写真を撮るしかないのだ。その点デジカメはその場で写真を見せられるからよい。
|