屋根つき橋の河辺村@

2002年6月

 

 愛媛の山奥の河辺村には、マディソン郡の橋に出てくるような、屋根つきの橋がある。農家の人が物置に使ったり、休憩ベンチが置いてあったり、井戸端会議の広場になったり。最近は村おこしの目玉にしようと、新しい「橋」もできてきている。


帯江橋 1952年完成


最古の御幸橋 1886年

 



脱藩の道

 松山から車で2時間弱と聞いていたが、実際は3時間近くかかった。五十崎町から峠をこえていく道をたどったからだ。
  小田町、肱川町、五十崎町などと接していて、地図で見るとどれも距離はそれほど変わらない。でも、五十崎ルートをたどったのは間違いだった。
 上の写真にょうな棚田は美しいけれど、こんな山道を、農道のような1車線の道をくねくねと走り続けなければならない。しかも、途中で何カ所も「工事中」の看板があり、さらに細い道を迂回しなければならないのだ。
 でも、実はこの道が坂本龍馬の脱藩の道ということを後で知った。時間があればゆっくり走るのは楽しいかもね。
 早く行きたいなら、肱川町の役場のある鹿野川を通って、川をさかのぼり、山鳥坂ダム建設予定地を見ながら登っていくのがよい。これでもけっこう細い道だが、肱川町中心部から30分はかからない。
 村の人口はわずか1300人。1955年ごろには4500人いたというから過疎のすさまじさがわかる。


 御幸橋からちょっと奥に入ると、民宿「あまごの里」?がある。あまごやイワナの大きな養殖池をもっていて、新鮮な川魚を食べさせてくれる。昼食もとれるから、お手軽に刺身やら唐揚げやらを楽しめる。
 ちなみに奥さんは村議会議員。村のいろんなことを教えてくれるかも。 【つづく】

 


右は三嶋橋  1923年完成