四国のベストホテル2

2003年7月

森の国ホテル

 国立公園の名勝滑床渓谷の入口にある。人なつっこい、というか、図々しい猿がたくさんいるから、荷物をひったくられないよう、注意が必要だ。
 松野町が建てた官製ホテルで、目立たない部分に公民館施設のような宴会室があるのだが、そこはうまくカモフラージュしてある。
 上高地の帝国ホテルをモデルにしただけあって、山と谷川とにマッチしている。赤い屋根というのはどうかな、と個人的には疑問に思うが、ま、許そう。
 食事は和風と洋風を選べるが、ほとんどの人が洋風のコース料理を選んでいる。
  9年前に来たときは、フランス料理とは言いながら、割り箸が似合うようなおかずが出てきたものだが、シェフがかわったためか、今はすっかり本格派になっている。
 それでいて1泊2食で1人11000円前後だからお値打ちだ。いつも予約でいっぱいなのもわかろうというもの。風呂は露天風呂も。
 「滑床渓谷」はもちろん見る価値はあるが、時間があれば、十数キロおりた国道沿いにある「道の駅」に立ち寄ってみよう。とくに「おさかな館」は必見だ。
 子どもだましの博物館や水族館とはちがう。四万十川の淡水魚ばかりを集め、「最後の清流」の実態がよくわかる。幻の魚といわれるイトウなども見られる。
 最後のコーナーには世界の淡水魚が集められており、体長1メートルをこえるアマゾン川の魚が泳いでいるのを見ることができる。【つづく】
 【愛媛県松野町、松山から車で2時間半】
 【0895-43-0331】


吊り橋の向こうにホテル

 


ロビーの雰囲気