ニホンのええ下界 日生@

ボヘミアン集合

岡山・日生の鹿久居島 1999年7月

 

ボヘミアン シュウゴウセヨ
7・4 ヒナセノカクイジマ。
タテアナシキジュウキョニテ
ケッコンノギ
ショクジイラヌ サケアリ
ヤヨイノアカマイアリ
ケーナアリ フラメンコアリ
キョウソノアイサツアリ
----タイチョー コト セージ ヨリ

 隊長命令が3年ぶりに発せられ、ボヘミアンが集まることになった。


登場人物  初登場のサル(ミツムシいじめ)
 セージ(タイチョー)、教祖(タッチオジサン)、コージ(ナマケモノ)、ジャマネ、シモボケ など

 

 

 

 

 

 

 

 

駅弁とスイカ

 今日は大事な儀式がある。儀式の日は晴れと決まっている。なのに大雨。サルとともに陰気な気分で新快速に乗り込む。
  途中、姫路駅で乗り換え。ホームの立ち食いソバに客が並んでいるのを見て、
「食べな、あかん」とサルが一直線に券売機に走る。関西のソバはまずい、と相場が決まっているから僕は気が乗らなかったが、麺は固くてコシがあり、安いわりにけっこういける。
「どや、うまいやろ」と、サルはまるで自分で作ったかのように威張っている。
 ついでにアナゴ寿司(1260円)も買った。長方形の巨大な寿司は量が多い。
「この駅弁はヒットや。小淵沢の『元気甲斐』以来や。きょうは絶対晴れるで」(どういう脈絡があるんや)

 相生で乗り換え、30分ほどで日生駅に着く。と、同じ電車からコージが降りてきた。
「オーッ、久しぶりやな。姫路でパチンコしたんやけど、出ないから早めに出てきた。あかんわ。つかんぽや。きょうはずっと雨や」(脈絡なし)
早くも力が抜けて、駅前に座り込んでいる。
「ほんま、動物のナマケモノにそっくりやな」とサルが耳打ちする。
 駅からちょっと西に、八百屋があった。西宮のコープで1500円した小玉のスイカが800円、超巨大なのが1300円。モモも1ケース1000円だった。超巨大を買う。翌朝、15人でももてあますほどの量だった。「日本のエーゲ海」(陳腐な宣伝文句)は、果物が安くて美味いのだ。
 午後2時、後発の3人を除くボヘミアン12人が駅前に集合する。ナカムラはすっかりはげあがり、ヒメノは相変わらずボンボンだ。教祖(宗教団体ではありません)はすっかりオヤジや。
「タッチおじさんそっくりや。そのままやんか」
サルがうれしそうだ。

【つづく】

 
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