三浦半島@ ホテル編

2000年2月3

 

 会議があって、神奈川の三浦海岸に出かけた。ホテルの名前はマホロバ・マインズ。行く前からなんだか新興宗教っぽいと思ったけど、実際到着してさらにたまげた。

 

 

御手洗場で鳩が喉をうるおす

 

 

 

 

 

三浦大根50円

 入り口のロビーだけはホテルっぽいが、上は十数階建ての巨大高層マンションだ。
 そのマンションの一室一室が客室になっている。カウンターキッチンつきの3LDK。家財道具がないマンションって、だだっ広くてどこか殺風景だ。バブル期にリゾートの別荘として建てたが売れないもんだからホテルに転用したのだろうか。
  客室のパンフレットには、隣に建てている同じような高層住宅を3000ー4000万円で売り出している、と書いてあった。部屋は広くて海が見えるのは気持ちよいが、大規模すぎて10年もすれば荒れてくるだろうな。3階建て程度の、のんびりした集合住宅の方がいいのに。
 普通のホテルとちがって窓がドーンと開くのは気持ちよい。海から昇る朝日も山側に沈む夕日も美しい。だけど、集合住宅風の吹きっさらしの廊下はいかがなものか。浴衣に着替えて隣の建物にある大浴場にいくのが寒いのなんの。
 ロビーには、土産物屋が並んでいる。
「たくあんお買上の方、先着50名に三浦大根プレゼント」というはり紙のわきに、直径15センチ長さ70センチはある三浦大根がゴロゴロ転がっている。青々とした葉がついていて確かにうまそうだけど、どうやって持って帰れ言うねん。
 会議の合間に海岸や大根畑の周辺を歩いた。
 三浦大根の畑は迫力がある。白い巨大な根っこがニョキニョキと15センチくらい地表に飛び出している。地面に顔を近づけて見ると、葉がしげっていて地表面は薄暗い。小人の国の鬱蒼とした巨木林といったイメージだ。
 あとで三崎港の商店街で値段を見たら1本50円だった。ありがたみは一気に失せた。

【つづく】

 
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