温泉と六甲の仏料理@

2001年6月23日

 

 久々の2連休、朝起きて雨が降っているからまた寝てしまい、昼になり、さてどこに行こう? と考えたら有馬しか思いつかなかった。じめじめした天候と気分をひとっぷろ浴びて一新するか。(2001年6月23日)

 

血の池地獄

 2週間ぶりに、7年前に50万円で買った愛車のスターレットを走らせる。
  有馬温泉までは30分ほど。六甲をひと山越えるだけなのに、緑のにおいがムウンと鼻をつく。
 日頃は公衆浴場に入るのだけど、きょうは「かんぽ」の宿へ。ここは3時半までは一般に浴場を公開しているのだが、山から降りてくると微妙にその時間を過ぎてしまい、入ったことがなかった。
 入湯料は1000円。4階の大浴場へ。有馬の湯は血の池地獄のようなさびた鉄のような赤い色。見た目は悪いが肌はツルツルになる。美人の湯と呼ばれる由縁だ。
 のんびりと炭酸煎餅などを買ったあと、車で芦有道路を戻って六甲山へ。徒歩ではしょっちゅう登っているが、ドライブははじめてだ。大雨だからとりわけ緑のにおいが濃い。ウグイスの声が心地よい。
 六甲山牧場をすぎてチーズ館を見る。チーズの歴史やら羊毛の歴史やらの展示はあるが、おざなりで、わざわざ入場料を払って見るものではない。ただ、直売のチーズはおいしそうで、ついつい買ってしまった。
 予約した夕食にはまだ時間があるから、六甲山の稜線付近の別荘地を車で走ってみる。信州のように山深く、緑が深い。山としての魅力は低いけど、大都会にこれだけ近いところにこれだけの自然があるというのは希少価値がある。
  でも、社宅や別荘、保養所の多くは空き家だ。安くていい場所があったら、こんなところに週末の家が欲しいんだけどなあ。
 (買って帰ったカマンベールチーズはほんまにおいしい。冷蔵庫から出したばかりのときは固くて風味がとぼしかったが、1時間ほど常温で置いて食べると、ふくよかな香りが口からのどへと広がってきた。今まで食べたカマンベールでは一番よかったと思う。)

【つづく】

 
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